A ready-made demo tape

淡々とした日記

20190605

朝ご飯にソーセージとパンを焼き、アスパラガスをさっと蒸し、あと平たい桃を切ってヨーグルトに入れて食べた。夫は朝ギリギリまで寝ており、何も食べずに出勤するのが常だが、さすがにうらやましくなったのか自分もソーセージと卵を焼いて食べていた。平日も毎日一緒に朝ご飯を食べるようにしたい。夫の両親も私の両親も、朝ご飯を抜くのは考えられない生活をずっと続けており、でも私たちが子供の頃、ご飯を食べさせて学校へ送り出し、自分たちも食事する時間ってどのように捻出していたのだろうか・・・と話したりした。

備え付けのドラム型洗濯機は、一回回すのにだいたい二時間半かかる。洗濯機を動かしつつ、手洗いが必要なものをバスタブにぬるま湯をためて洗い、床にクイックルワイパーをかけトイレを掃除したら午前中が終わってしまった。

昼食にはグズグズのブロッコリーのパスタを作った。

 東京にいた頃は自分でパスタをゆでる習慣はなかった(特に、東京で最初に住んだ家の台所は一口コンロで、ソースを温めつつパスタを茹でることが無理だった)が、この家の広い台所と、豊富なパスタ(夫が乾麺を買い置きしていた)と大きなブロッコリーを見ていたら、できるんじゃないかと思ったのだ。ブロッコリーは少し焦げたがおいしくできた。もっとオリーブオイルやチーズをふんだんに使えばよかった。

そのまま1時間ほど昼寝してしまう。その後郵便局で祖母宛に手紙を出し(旅行ガイド本に書いてある通りのことを窓口で言ったら、係の人がニコニコして対応してくれたので助かった)、旧市街を少しぶらぶらし、スーパーで小ぶりのバラを20本買って帰り、4カ所に分けて飾った。未だ段ボール箱があちこちに残っていてめちゃくちゃ雑然としているが、花があると家が家らしくなる。

当地に来てから、三食ほぼ自分ですべて作っているのがとても不思議だ。自分で料理をするようになったのは就職して一人暮らしをするようになってからで、平日の昼はお弁当を作ったり外食することが多かったので、一日に三度台所に立つということが滅多になかった。出国する直前の一ヶ月は、忙しさにかまけてほとんどまともに料理をしていなかったので、料理する習慣がすぐに取り戻せるか不安だったけれど、必要に迫られれば特に違和感なく台所に立っている。何より、食事をして数時間もすれば自然とおなかがすいてきて、何か食べたいので作ろうという気持ちが無理なくわいてくることがうれしい。夫も、何が原因なのか特定が難しい(本人談)くらいおなかを壊していたのが、私が来てからぴたりとそれが止んだといっているので、私が作ったものを食べて夫が健やかでいるらしいこともうれしい。私自身も、出国する前の最後の一週間は緊張でえづいたり下痢をしたり、何かを口にすることがとてもつらかったのだが、到着後はまじで何を食べてもおいしく感じるので現金なものだ。

晩御飯は鶏の唐揚げ、紫タマネギのスライス(水にかなり長いことさらしていたが辛かった)、アボカドにわさび醤油、豆腐とわかめの味噌汁。唐揚げは、骨付きのもも肉を切るのが面倒くさかったので足ごと揚げたら、見た目の豪華さに夫がずいぶん喜んだ。唐揚げは紹興酒八角と五香粉に肉を漬けて作るのが好きだ。今日は、紹興酒がなかったので普通の料理酒で。

22時を過ぎて激しく雨が降ってきた。慌てて窓を閉めに向かうと、向かいの建物の住人もそうしているのが見えた。